アート投資プラットフォームMasterworksとは?(直ぐに口座開設&200ドルのボーナス獲得できるリンク付き)
本記事では、日本からも利用できる米国発のアート投資プラットフォームであるMasterworks(マスターワークス)の仕組みを徹底解説します。
金融資格保持者であり金融業界勤務経験もある筆者が、実際にサービスを使って担当者と話して調査しました!
最近、ピカソ、キース・へリング、バンクシー、草間彌生、バスキア等の戦後/現代アートの有名高額作品に、たった十数万円(1,000ドル)から投資できる「アート投資プラットフォーム」が米国で生まれ、急成長しています。
アート作品は富裕層の資産防衛策で頻繁に購入されています。
その理由は、インフレ対策にもなる手堅い投資対象だからです。できれば資産運用に組み入れた方が良いと言われています。しかし、これまではその1作品当たりの金額の大きさや購入や保管の手間から、一般的な人がアート投資をするのはかなり難しいという現状がありました。
米国で生まれたアート投資プラットフォームのMasterworksという企業はそのアート投資による資産運用を万人に開かれたものにすることを目指しています。
日本では未だあまり知られていませんが、とても良いサービスなので本記事ではその概要と仕組みを解説していきます!
Masterworksとは?
Masterworksとは、米国で2017年に創業され、2021年に約143億円(110百万ドル)を資金調達し一気にユニコーン(評価額10億ドル以上)となったアート投資プラットフォームのベンチャー企業です。
既に会員数は全世界で40万人以上と、大きな投資サービスに成長していますです。
事業の目的は「アート投資の民主化」です。
同社は、これまで価格やオークションへのアクセスなどから富裕層に限定されていたアート投資を、一般の人でも分割保有という形で購入できるようにしています。
会社名 | Masterworks.io LLC |
所在地 | 米国/ニューヨーク |
設立 | 2017年 |
資金調達額/評価額 | 約143億円/不明(1,000億円以上でユニコーン) |
従業員数 | 150人以上 |
会員数 | 40万人以上 |
アート販売総額 | 500億円以上、100作品以上* |
事業地域 | 全世界 |
監督官庁 | SEC (米国証券取引委員会) |
*筆者が2022年6月に投資した作品は、Masterworksで116番目の通し番号が振られていました。
Masterworks創業の背景
Masterworks創業者のScott Lynn氏は、アート投資を通じて一般の人の資産運用をよりよくできると考え、同社を創業しました。
アート作品への投資は、リスクとリターンの観点から他の投資対象(株式や債券)等との関係性(相関)が低く、資産ポートフォリオに加えることで資産運用の安定性とリターンの向上につながると言われています。
”資産運用の観点で”、アート投資を、より多くの人に届ける。
そうした考えから、Masterworksは”アート投資の民主化”を目指して創業されたのです。
創業以来、数々の有名作品を投資商品として一般向けに紹介
こうした創業理念に基づき、Masterworksは「資産運用の観点」から作品を分析し目利きを行うプロのリサーチチームを自社で抱えています。
そして、そのプロの目利きで選別されたものだけを、Masterworksの会員に紹介しているのです。
これまでMasterworksのプラットフォームで紹介された作品は、バスキアや草間彌生、バンクシーといった知名度のかなり高いアート作家の作品なども含まれます。
更に、詳しい人なら知っているような、趙無極、キース・へリング、ジョージ・コンド、アルバート・オーレンなどの現代アート作家の作品も紹介されてきました。
プラットフォームで投資できる作品の価格(投資総額)は、おおよそ500千ドル(約7,000万円)から1,000万ドル(約13億円)程度となっています。
そして、過去の投資案件中でも、既に投資した作品をオークションなどで売却し、多額の利益を出しているものがあります。利益が出た有名な例では、バンクシーのMona Lisaに投資を行い、投資家は年率32.0%のリターンを得ました。
また、こうした過去のMasterworksでのアート作品への投資リターンは、平均して年率14.3%とのことです(各種費用控除後。2022年3月末時点)。
これは、同時期の米国株式市場の平均的なリターンを上回っています。
Masterworksは、投資したアート作品を通常3-10年間保有します。しかし、一部のこうした作品については価格が急上昇したため3年間程度で売却したもののようです。目利きが成功したということですね。
Masterworksのアート作品保有の仕組みとサービス概要
少額でアート作品に投資できる仕組み
Masterworksはどのようにしてこうした有名かつ高額なアート作品を一般会員が少額から投資できるようにしているのでしょうか?
以下がその仕組みです。
以下で、①から⑤まで、順に解説していきます。
①データ分析、リサーチ
Masterworksは、先ず内部のプロのリサーチチームが有望なアート作家とその作品を十分に調査・分析します。
この時、過去のオークションの膨大なデータや、作品のデータなどを分析・考慮するようです。
Masterworksの担当者曰く、Masterworksはこの調査から「資産運用の観点で」望ましいアーティストを数十人特定しており、そのアーティストの目ぼしい作品が出るかをオークションなどで常にチェックしているとのことです。
②アート作品の購入・証券化
そして、首尾よくオークションやブローカー経由で狙っていた作品が適切な価格で購入できたら、作品はデラウェアのLLC(Limited Liability Company/有限責任会社)で保有します。
そして、そのLLCの株式を米国の証券取引委員会(SEC)に届け出たうえで、株式を一株20ドルに設定して発行し投資家に販売します。小額から投資できるようにいわゆる「アート作品の証券化」を行うのです。
この際にLLCはブローカー*にアート作品の価格の5%程度、保有中の保険や実物の運搬などに価格の5%程度を支払います。こうした購入費用は作品ごとで変動しますが、費用は大体10%に収まるようにしており、その金額は投資家の出す金額に含まれています。
*アート作品の取引を仲介するアドバイザー
③プラットフォームでの投資家募集
そして、この一株20ドルの株式の購入を最低購入価格500-1,000ドル*1,000からMasterworksのプラットフォームで会員に告知します。必要金額が集まれば株式の募集は終了です。
*(追記)2022年8月から作品によっては500ドルから投資できるようになりました!
Masterworksの会員は、こうして告知されたその時々で投資できるアート作品のうち、自分が好きなものに投資できます。
気に入るものがなければ投資しなくてもよいですし、気に入るものがあれば特定の作品に500-1,000ドルを大きく超えた大金を投資することも可能です。
Masterworksは(英語ですが)この告知・募集に関して詳細なデータを付けてくれています。過去の類似の作品のオークションでの価格推移とそれによる過去の投資リターン、及びアーティストの評価や経歴、作品の位置づけなどが公開されているので、それを参考に投資したいアート作品を選べまます。
ただし、この投資家募集は人気作品では1日で募集金額が埋まってしまうこともあります。早い者勝ちです。実際見ていると、1か月以上プラットフォームに残っている作品は稀です。
*上の図で言うと、右側の緑色のバーがどのくらい資金募集が終わったかを表しています。どの作品でも大体数日で7-80%まで達することが多いように思います。
④保管・管理
以降の管理は全てMasterworksが請け負います。アート作品の運搬や保管、保険を掛けるなどの諸々の作業は全てMasterworksが行います。
そのため、Masterworksはこの費用として投資額に対して年間1.5%の料金を徴収します。
この料金はLLC上で帳簿上だけで引かれていきますので毎年振り込んだりする必要はありません。最後にアート作品を売却したときに差っ引かれます。
基本的に、投資を決定してお金を振り込みする以外、投資家は何もする必要はありません。
⑤売却
3-10年間の保有期間を目途に、Masterworksが最適な売り時を決定し、オークションなどで作品を売却します。
売却後、LLCが受領した金額をその株主である一般投資家に配分し、そのアート投資の収益が確定します。
尚、この際、このアート投資で得られた利益の20%をMasterworksが成功報酬として受領します。
成功報酬の20%は高く見えますが、Masterworksのビジネスモデル上、ここが儲けの源泉ですので、彼らは投資家が利益を出せるよう必死で働きます。
よくあるアート販売業者や他プラットフォームは、販売時にサービスの対価を徴収して儲けるモデルなので、基本的には多く売れば儲かるので、投資家と利益が対立します。
一方、この仕組みであればMasterworksは投資家が儲からないと自分も儲からないので、投資家と利害が対立することは少ないと言えます。
終わりに
今回は長くなるのでこの辺りでやめておきます。
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Masterworksの口座開設方法、送金方法などについては、別記事でまとめています!是非ご覧ください!
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それでは、Have a nice day!
本ブログの情報の正確性には最大限の努力をしておりますが、必ずしも内容が最新でない可能性がありますのでご注意ください。詳細は免責事項をご覧ください。特に断りがない限り、情報はMasterworksのHPやプレスリリース、FounderのScott Lynn氏インタビューなどから筆者が要約しております。
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