コロナ渦後の駐在生活で変わったもの、変わらなかったものは何か?

2022年5月25日プライベート

このブログを書いている2022年5月下旬では、欧州ではだいぶコロナ渦も落ち着いてきました。街でマスクをしている人もいないですし、休暇では皆普通に海外旅行していますね。
筆者も夏のバカンスで地中海に行く予約をしました。

そんな昨今ですが、結局コロナ渦を経て駐在員の仕事そのメリット・デメリットは変わったのでしょうか?

本記事では、新興国と先進国で2度の駐在経験がある欧州駐在員が考える「2022年にコロナ渦を経て(特に欧州での)駐在生活で変わったもの、変わらなかったもの」について書いています。

変わったもの

駐在のコスパは悪くなった

駐在のコスパは確実に悪くなりました。

仕事面はあまり変わりはないのですが、生活面でのコスパが悪くなったという印象です。

仕事面では、駐在員の年収や手当の改悪は(幸いにも)筆者の周りではあまり聞かないです。
ただ、コロナ渦を経て駐在員の人数が若干減り業務量が増えそうという人はちらほら聞きます。

一方、悪くなったのはやはり海外生活の面ですね。
コロナは今後2-3年は変異を繰り返しながら流行する可能性があるとのニュースもあり、国によっては自由な移動が制限されたり、今後もロックダウンが起こる可能性は否定できないと思います(中国では今まさにそのリスクが顕在化しています)。
何より、気軽に日本に帰ったり、周辺諸国を旅行するのにハードルが増えました。

リフレッシュの旅行がしづらくなり、生活面ではどうしても駐在のコスパが悪くなったかなという印象です。

日本の入国制限はやっと3回のワクチン接種後は隔離なしとなっていますが、引き続き航空便は減っていて値段も高いので、日本に帰りづらい状態は続くかなと思っています。

出張が減った

一方で、余計な出張は減りました

特に駐在先に本社などからくる出張者の対応で時間をとられることが減ったなと思います。これは良い変化ですね。

本社からの出張者対応は基本めんどくさい、というのが駐在員の共通認識かと思います。
お偉いさんが来ると昼夜ツアーアテンダントのように色々なところにお供しなくてはいけなくなるが、肝心の仕事がそれで進むわけではない、というのがよくあるパターンです。

勿論、自分の駐在先を本社の人に良く知ってもらえればその後の仕事は円滑になりますし、重要顧客に会って話を進めてもらう等の良い効果もあります。
しかし、少なくともコロナ前は「本社からの出張者が多すぎる/対応に時間がかかりすぎる」というのが駐在員の悩みであるあるでした。

また、駐在先の地域で国内、近隣諸国への出張をする機会も減りました。特に欧州では渋滞や公共交通機関の利用しにくさもあるのか、Zoom/ Teamsミーティングで良い場合はそうしましょう、という考えが結構強いなと思います。
大事なミーティングは対面でしますが、その他でわざわざミーティングの為に違う都市に行くとかは減りましたね。

コロナ渦を経て本当に大事な時だけ出張するようになったのは、良い変化だと思います。仕事の効率は良くなったように感じています。

ただ、アジア圏の駐在員の方からは「目的が良くわからない本社からの海外出張とそのアテンドが復活してきている」とも聞いています。
欧州圏でもだんだん本社からの出張が増えつつあるので、もしかするとある程度は元に戻ってしまうかもしれないですね。

本社とのコミュニケーションの頻度は増えた

これも良い変化かなと思います。

Zoomでのミーティングが普通になったので、以前より気軽に本社の人と駐在員の間でのMTGが入るようになりました。
単に会議が増えるだけだと負担増なのですが、筆者のところはその辺りはうまく調整出来ています。
結果、Zoom会議だと興味のない会議は聞き流して作業をしたりもできるのもあり情報共有や報告がよりスムーズになったように感じています。

また、コロナ渦の影響で駐在員のメンタルヘルスが注目されつつあるので、本社のマネジメントとの1-on-1のミーティングが入るようになったのが良かったです。

駐在になると本社マネジメントとの距離がどうしても遠くなります。
この距離の遠さが、毎期の評価や帰任後の配属に不利に働くこともあると色々な駐在員の人からも聞いていますが、それがこのミーティングで払しょくできそうで良かったです。

変わらなかったもの

オフライン(対面)コミュニケーションの重要性

先ほども書いたのですが、要所ではやっぱり対面でのコミュニケーションが重要なのは不変でした。

コロナ渦が収まると共に、次第に対面での面談も増えています。
特に、信頼関係を醸成する初期は対面(オフライン)の面談の方がよさそうです。

また、出社しての同僚とのコミュニケーションも重要だなと再確認しました。
筆者のいる会社でもコロナ前の原則出社体制に戻っています

日本食レストランの状況

意外だったのはここですね。

コロナ渦において、特に欧州ではお店を完全に締めなければいけない時期が長く、飲食店にとっては相当厳しい状況だったと思います。
筆者は人知れず、「おいしい日本食レストランが閉店してしまったらどうしよう、生きていけないかも」と思っていました。

ただ、蓋を開けてみると、影響を受けた日本食レストランは(筆者の住んでいる都市や周りの都市では)それほど多くありませんでした。
似非日本食レストランのようなところはつぶれたりしていましたが、おいしい普通の日本食レストランは残っています。

何ならおいしい日本食レストランが増える気配すら感じています。嬉しい限り!

他の駐在員の方の意見も聞いてみたいです!

以上、筆者の周りでコロナ前後で変わった点、変わらなかった点についてまとめてみました。
他の駐在員の方も、私が挙げたもの以外にもこれが変わった!とかがあれば是非聞いてみたいです。TwitterのリプやDMとかで情報交換しましょう!

それでは、Have a nice day!