独身の駐在帰りは婚活で狙い目なのか?デメリットは?

2022年5月17日プライベート

独身の駐在帰りは婚活で狙い目なのか?駐在員が解説します。

駐在を目指していたり、駐在をキャリアとして選ぶ場合、結婚とかプライベートの進捗は気になるところです。

この前Twitterでも、以下のようなツイートを呟きました。

25歳は早すぎな気はするけど、28歳-32歳くらいで1回目の駐在って人は割といるので、そのタイミングで付き合ってる人と結婚するとかその前に結婚しておくとかしないと確かに婚期を逃しがち。これも駐在のデメリットの一つ。
「32-35歳くらいで駐在帰り」の単身者って結婚相手に良いと思うんだけどね。

— コーカス@欧州駐在 (@kkrchuzai) May 16, 2022

この記事では、単身/家族帯同、新興国/先進国と満遍なく駐在の経験がある筆者が、駐在帰りの独身(特に男性)が婚活で狙い目であり好物件であることとその理由、そして駐在帰りの人と付き合うデメリットについて解説します

駐在帰りの独身は婚活市場において狙い目で、好物件(なハズ)

結論から言うと、駐在帰りの独身、特に婚活女子から見て駐在後の独身男性は狙い目(好物件)だと言えます。

詳細は以下で解説していきますが、性格・能力、その後のキャリア、付き合える可能性、金銭面、いずれの面でも良いことが多いのが理由です。

特に、駐在帰りの独身者は付き合っている人もおらずフリーなことが多く、且つ周りの同僚が結婚していて焦っていて結婚願望も強く、タイミング的にチャンスと言えると思います。

駐在帰りの独身が婚活で狙い目な理由

理由①:努力家でコミュニケーション能力に優れた人が多い

以前の記事で、駐在員に選ばれるための近道は、それなりに仕事や語学を頑張り、異文化の中でも人間関係を構築していけるコミュニケーション能力が職場で認められること、と書きました。

逆に考えると、既に駐在に行っている人は、コミュニケーション能力のある努力家な人が多い傾向があるとも言えそうです。

結婚生活は、家族同士での価値観やスタイルの擦り合わせの連続。また、もし子供が生まれたら、それまであまり得意じゃなかったこと(家事、子供の世話など)を学んでやっていかなくてはいけません。

コミュニケーション能力が高くて努力家な人は、結婚生活でも良い伴侶になりやすそうです。

理由②:キャリアの広がりが非駐在の人より大きい

駐在すると転職市場での価値が高くなる傾向があります。
海外で事業を推進した経験はアピールポイントですし、単純に語学などのスキルの証明にもなります。

また、社内でも更に他の駐在に行くとか、経営陣に出世していくコースに乗る可能性もあります。

勿論、駐在=出世or転職楽勝というわけではなく、駐在中にきちんと結果を出し評価されることが前提です

統計はないので感覚論ですが、周りの駐在員のキャリアを見ていると、少なくとも同じ会社の同年代駐在未経験者よりかは、キャリアの広がりは大きい傾向があります。
配偶者のキャリア選択肢は、広い方が何かと安心できるのではと思います。
尚、違う会社の人との比較ではないことに注意してください。日系金融機関の駐在員と東京の外資系金融の社員どちらがキャリア的に広がりがあるか?と言われたら後者かなと思っています。

駐在後のキャリアについては、筆者の周りでよくみられる傾向についても別記事でまとめていますのでご覧ください。

理由③:特定のパートナーがいない(可能性が高い)

筆者の周りの事例を見たうえでの偏見なのですが、20代で結婚せず1年以上海外に行く形での遠距離恋愛はほとんどのケースで別れます
何を隠そう私も初めの駐在の時の彼女にばっちり駐在中に振られました(あれは辛かった…)。
周りでも、普通の破局だけではなく、婚約破棄や別居婚からの離婚をした駐在員も数多く見てきました。

つまり、駐在前に駆け込みで結婚しなかった人は、遠距離のパートナーがいても駐在中に別れる可能性が高いです(今遠距離で付き合っている人がいたらすみません…あくまで確率の話ですので大目に見てください)。

そして、駐在後はまっさらな状態で帰ってくることが多いです。彼氏彼女募集中の場合が多いということです。

勿論、現地でパートナーを見つける方もチラホラいて、そういう場合はまっさらな状態では日本に帰っては来ません。

私の知り合いの範囲では、駐在先でパートナーを見つけた人は、①帰国時に別れる、②帰任と同時に日本に来てもらってすぐ結婚する、のどちらかでした。
後者の場合は仕方なかったということですぐ除外できます。

ご参考まで、駐在員の婚活・結婚事情について、周りの事例をまとめた記事はこちらです。

理由④:お金に余裕がある

単身で駐在に行ってお金貯まらずに帰ってくるケースはほぼないんじゃないかと思います。
家賃は会社持ち、ある程度物価に合わせた給与調整はあり、仕事は慣れない異国で比較的忙しいことが多いです。旅行やレストランに出かけたとしても独り身だと使える金額にも限度があります。

結果、それなりの金額を貯めてくる人は多いです。

余談ですが、某総合商社に入社した大学の先輩は「駐在に行けば自然と返せるんだから問題ない!」と豪語して駐在に行くまでに500万円ほどの借金を作っていましたが、駐在後にはきれいさっぱり完済していました

例外は米国NY駐在くらいでしょうか。半端なくお金かかると聞いています。
米国内とか旅行しまくっているようですと、むしろ金銭感覚が米国にアジャストされていて浪費癖がついているかもしれません。レストランで一人当たり1万円?安い安い!80ドルじゃマジで大したもの食べれないよ!とかいう感覚だと、ちょっと日本の普通のサラリーマン基準ではヤバいですよね。

駐在員の年収や手当を調べる方法は別記事でまとめていますので、ご参考まで。婚活などにも参考になると思います。

理由⑤:結婚適齢期を逃した/逃すのではという焦りがある

やっぱり、男性が結婚を決断するのには何かしら理由が必要で、焦りは良いきっかけになると思います。

一般的に、初回の駐在は、28-30歳くらいから行くというケースが多いのではないでしょうか。
入社して6-8年くらいである程度仕事を任されるようになったタイミングです。

20代終盤から2-5年間を海外で過ごして帰ってくると、帰国時には30歳から35歳くらいのアラサーというのが良くあるケースです。
こうなると周りの友人や同期は割と結婚していたり結婚間近な状態で、自然な出会いも少なくなります。
私の周りの駐在前後の独身の人は、こうした状況に置かれ、結婚に対する焦りがある人が多かったです。

周りは結婚秒読みしているのに自分は何もない、若しくはこれから数年間は駐在人生。もしかして周りの友人と直ぐに遊べなくなるのではないか?実際、合コンなどの出会いの誘いも減っている。このまま乗り遅れてしまうのではないか?

そういう風に思うと、早く結婚したいなという気持ちが高まる人が多いようです。

筆者は結婚を1回しかしていないので、あんまり偉そうなこと言えないですが、やっぱり結婚は勢いとか焦りとか覚悟が必要だと思うんですよね。
その点で駐在という「人生の数年間を強制的に日本から離れる」経験を目の前にした人は、焦りを持ちやすいですし覚悟も決まりやすいです

駐在帰りの独身と付き合う・結婚する場合のデメリット

ただ、ここまで良い点だけお伝えしてきましたが、いくつかデメリットもあると思います。

デメリット①:今後、新興国などに駐在する可能性が高い

一度駐在した人はまた駐在するようになる可能性が高いです。これはデメリットにならないという人もいるかもしれませんが、一応デメリットとして挙げておきます。

更に言うと、今後の駐在は先進国の選択肢が減ってくる可能性があります。
ジェトロの日系企業に対する調査では、今後海外拠点を拡大したい地域としてはインド、ブラジル、ベトナムなどがあげられているというデータがあります。拠点を拡大する地域の方が駐在員のニーズは多く、駐在する場合その地域に駐在となる可能性は高いです。

拡大志向が強いのはインド、ブラジル、メキシコ辺り…痺れますね。
コメントは控えますが、なかなか家族で行くのは大変なところだと思います。勿論、人によりますが。

デメリット②:ちょっとこじらせている可能性がある

これは詳細説明を控えます。笑

やはり、数年間の駐在から帰任直後とかで、しばらく日本の女性と付き合ってなかった人は、トークやエスコートなどの面で少しこじらせ気味なところは感じやすいかもしれません。

例えば、男性側がデートをリードすることが多いと思いますが、日本の流行りのおしゃれなレストランとかデートスポットとかにキャッチアップするのも時間がかかりますしね。

デメリット③:外国かぶれがめんどくさい(かも)

20代で駐在に行った人にありがちなのですが、日本に帰任後、ことあるごとに「日本のここがおかしい。俺の行っていた〇〇(駐在国)では~」と外国かぶれトークをし始める駐在員は結構います

駐在先の国を好きになるのはとても良いことなのですが、正直結構ウザいです。
帰任後の駐在員と付き合う、結婚するとなるとそれが若干めんどくさいかもしれません。

口げんかするたびに「こんなのブラジルでは普通だよ」とか「アメリカだったらこういう時は〇〇なのに~」とか言ってくるパートナーだと、「いやいや、ここは日本だから!」ってなって普通に疲れます。

ただ、こういう外国かぶれはかなり人によるので、この辺はデートしたときに見極めていけばいいのかなと思います。「外国は外国、日本は日本」という感覚を保ったまま駐在から帰ってくる人も意外と多くいます。

終わりに

勿論、個人的にはここまでの議論は駐在している人が男女関係なく成り立つとは思っています。

最初に紹介したツイートもそのつもりで投稿しました。
しかし、私は男性なのでそこまでの数の「駐在女子」のリアルには詳しくないため、今回は筆者が良く理解している「駐在男性」の視点から、「日本の婚活女子にとっての駐在独身男性の良さ」についてまとめました

駐在している女性側から、「いやいや駐在女性だってマジで良物件だぞ」というのがあれば是非主張してもらえると嬉しいです。男女それぞれ駐在経験者の地位向上をはかっていきましょう!笑

駐在面白いよ!と若手に進めている立場としては、婚活市場でも駐在人材がどんどん人気になっていってほしいなと思います!(私は既婚なのでポジショントークではないです)

一方で、皆さんの「駐在員、駐在前後の独身はこういう理由でお勧め/お勧めできない」といった話題ありましたら是非聞かせて下さい!

それでは、Have a nice day!