駐在員になるための必勝法は?現役の中堅駐在員が解説する3つの重要なポイント

2022年5月5日キャリア

駐在員になるための必勝法は?現役の中堅駐在員が解説する3つの重要なポイント

こんにちは、欧州駐在員のコーカス(@kkrchuzai)です。

 
駐在員っていいですよね。海外で働けるし、手当も手厚いところが多いし、仕事内容だって「勤めている会社のその国の代表」みたいな感じでダイナミックで面白いものが多いです。
私もそういう駐在生活、駐在員の仕事が大好きです。
そうした駐在員になる必勝法があれば知りたいですよね。

社会人人生10年間で2度の駐在チャンスをゲットした私が編み出した、キャリアに悩む貴方でも必ず駐在員になれる必勝法

そう、この記事ではその必勝法について書いて…
…って必勝法なんてあったら私が知りたいわ!!!
必勝法なんてないですよ。
他社の駐在員もいっぱい見てきましたが、各社様々。地域によっても色々ある。必ずなんて存在しないです。
だから、「こうすれば必ず駐在にいける」なんていう有料記事なんかがあっても絶対買わない方が良いです。
ただ、必勝法はないですが「可能性を高める方法」なら存在すると思います。
私も伊達に2回も駐在しているわけではないです。
更に言うと、1回目も2回目も狙って駐在に出ています。それも、間に転職も挟んで30代までの間という短い期間でです。
だから、今回はそんな私の考える駐在員になる「可能性を高める方法」を、無料で(当たり前)書こうと思います。

①駐在ポジションの多い会社、部署に入る

あったりまえの話ですが、海外駐在ポジションの多い会社に入るのが一番確率を上げてくれます。たまに、駐在ポジションが少ないけど同時に駐在に行きたい人が少ない会社や、そもそも英語ができる人が少ない会社で長いこと駐在に出ている人もいますが、全体からするとわずかだと思います。
また、いざ駐在に行くとなった時に、駐在員の多い会社の方が制度、手当、手続きがしっかりしています
業界で言うと、商社(総合商社に限らず専門商社も)、電機、自動車は駐在員が多いです。
駐在員になりたいなら先ずこの辺の会社に就職、転職するのが近道。
海外駐在員の多い業種

商社が海外転勤の数も率も高い

*こちらの図は、こにゃんのマレーシア駐在記より許諾を得て引用しています。
こにゃん様のブログでも海外駐在員になるためのノウハウをご紹介されています。
是非ご覧ください!
更に、その中でも駐在しやすい部署とそうでない部署があります。
これに関しては、各社どこの部署が駐在に行きやすいのか会社によって違うので、会社説明会や、配属の面談や転職の時に先輩/会社の人/エージェントに聞いて調べるのが良いと思います。
(面接で質問するのはちょっと微妙ですので注意してください)
また、駐在員の選び方(年功序列か、実力主義か、希望制か等)も各社違うので、そこもリサーチが必要です。
さぁ、そこまで調べていざその会社に入社!となっても、場合によっては希望の部署に入れないこともあります。
そういう時でも、すぐに転職するのではなく、どうにか社内異動するのを目指した方が良いです。一度転職した経験から言うと、転職者を直ぐに駐在に出す会社はあんまり多くなく、社内異動を目指した方が近道なことは結構あると思っています。
社内でどう駐在員としてのコースに乗るかは、各社の状況に拠るのですが、基本は以下の2つが最低限必要かと思います。

②基本的な業務ノウハウと英語は身に着ける

先ず、基本的な業務のミスが多い人は駐在員になりにくいです。
何故か。
これは自分が上司の立場で考えればすぐわかるのですが、「海外駐在員は本社から目が届かないことが多い」んですよね。単純に日本から離れてますし、時差もある。
「こいつは目を離すとミスするな、変なことするな、危ないな」って思われると駐在には出されにくくなります。
また、基本的な英語スキルはあった方が良いです。
ただ、英語が凄い出来るから駐在に行けるかと言うと、そういうわけではないです。
英語力はあくまで「足切り基準」と考えると良いかなと思います。
次の項で解説しますが、大事なのは英語力ではなくコミュニケーション力なのです。

③コミュニケーション力を鍛える

入社した後に駐在員コースに乗るには、これが一番大事です。
何故か。
駐在員は、その会社の顔として外国に赴任します。
そして、現地の従業員、お客さんなど、異国の地で異文化の中で関係を構築していかなければいけません。
だから、どんなに仕事をこなすスキルや英語のスキルが高くても、年齢や考え方の違う社内の外国人の同僚や、厳しいお客さんなどとしっかり渡り合えるコミュニケーション能力がないと、上手くいかないんです。
人に気に入られる能力、とも言えます。
実は、駐在員の一番大事なスキルはこれではないかと思っています。
これは私が駐在員になるために努力して体得したことでもありますし、実際に現地で他社の企業の駐在員と仲良くなって感じたことでもあります。(皆さんコミュ力がすごい高いです)
この点で1つとても参考になる書籍があるので紹介しておきます。
ソニーで長年アジア・欧州を中心に10年以上の駐在生活をされた糸木さんという方が書いた本があります。

糸木さんは、異文化の中で活躍できるコミュニケーション能力を体得されている人で、私はこの本を読んでいるとき、だからソニーもこの人をずっと海外に出していたんだろうな、と感激しました。
糸木さんは、神レベルのコミュニケーション能力を持つ、駐在員の理想像です。
是非、駐在員を目指す人には読んでほしいです。
(すでに駐在されている方にもとてもお勧めです)

終わりに:駐在がゴールではない

これが私の考える駐在員になる「可能性を上げる」方法です。
ただ、大事なことは、「駐在に行くこと自体はゴールではないし、ゴールにしてはいけない」ということです。
ゴールは人それぞれだと思いますが、私は駐在ゴールを目指すのではなく、駐在を足掛かりに、海外で会社の期待を背負ってミッションを達成し、同時に自分の海外生活も楽しむ、というのを目指すのが大事なのではないかなと思っています。
別の記事でも書きたいと思いますが、駐在にはデメリットもあります。
何故駐在に行きたいのかという点もきちんと考え、デメリットを認識したうえで、上の方法を実践するのが良いのではないでしょうか。
尚、本記事で書ききれなかったこととして、本記事で書いたのは既にある海外ポジションに行くための方法なのですが、そうではなく、自分で海外のお客さんを捕まえてくるとか、海外事業を企画するとかで、全く新しい海外駐在ポジションを作る、という戦略もあります(実は私も使ったことあります)。
難易度は高いですが、自分で海外事業を企画・推進すれば、自分がその事業で海外赴任する第一候補になれます。
これを目指すのも結構楽しいと思います。
私も色々と試行錯誤しました。ただ、いったん本記事はここまでにしておきます。
こちらの方法についてはまた今度書きますね。

それでは、Have a nice day!

欧州駐在員コーカス

Twitter: @kkrchuzai

Blog: https://chuzai-investment.com/

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Posted by kkrchuzai