駐在中の一時帰国時には追加の保険が必要?保険に関するチェックポイントまとめ

プライベート

楽しみな海外駐在中の一時帰国ですが、それだけに、何かあった時の備えは万全にしておきたいですよね。

ですので、多くの駐在員にとって、一時帰国時に追加の保険が必要かどうか、は大変気になる点だと思います。
駐在のステータスや駐在先の国などによって個別の事情は勿論違いますが、一時帰国に追加的な保険が必要かどうかのチェックポイントは、どの国の駐在員でも共通する部分は多いと思います。

本記事では、そんな「一時帰国するときに追加の保険が必要かどうか?」という疑問に対して、筆者の経験や調査から、必須そうなチェックポイントをまとめておきました。ご参考にしていただければ幸いです!

チェックポイント①:健康保険の適用範囲

先ずは日本の健康保険証を維持できているかを確認しましょう。大手企業で健康保険組合があるような場合は、海外赴任になっても日本の健康保険を維持できる場合があるようです。

これがあると一時帰国の時の医療費については不安がほぼなくなります。なんていったって日本に住んでいた時と同じ条件なのですから。

ただ、健康保険をキープできている人はそこまで多くないと思います。そういった方は通常、海外赴任者用の海外旅行保険に入っていると思います。この保険の付保範囲をチェックしましょう。
この付保範囲については、保険を契約した保険会社・代理店の人などに細かく聞くことが可能です。海外赴任者用の海外旅行保険はわかりにくい内容のものも多いので、わからなければ悩まずに聞いてしまいましょう

特に一時帰国に際して確認すべきなのは、一時帰国中保障特約の内容です。海外赴任者用の海外旅行保険では通常この特約が付いていることが多いですが、きちんと付保されているか、補償範囲と期間(90日間の滞在まで有効なのが通常)はどのくらいなのか、を確認しておきましょう。

一時帰国中保障特約については、こちらの記事もわかりやすかったのでご参考まで。

チェックポイント②:海外クレジットカードの旅行保険を確認

赴任先で現地のクレジットカードを作った人は、そのクレジットカードの付帯保険もチェックするとよいです。

日本への一時帰国ももちろん「海外旅行」として扱われるからです。

あまりないケースですが、赴任先の国の健康保険に加入しており、上述の赴任者用の海外旅行保険に入っていない場合は、賠償責任特約などの付保が十分でない場合があります。(海外赴任者用の海外旅行保険の一時帰国特約では賠償責任特約などがついていることが多い)

そうした場合でも、海外クレジットカードの付帯保険で賠償責任が一定程度カバーされていることが確認できれば、追加の保険加入は必要ない、と判断できます

尚、日本で作ったクレジットカードに保険がついている、という方もいると思いますが、日本で作ったクレジットカードの付帯保険は海外に半年以上滞在していると保険が効かなくなると定められていることもあります

日本で作ったクレジットカードも、海外で作ったクレジットカードも、両方とも付帯保険の内容をしっかりチェックするのが良いです!

チェックポイント③:追加的な医療保険は必要か?

更に、人それぞれの好みですが、日本の健康保険や海外旅行保険(赴任のための保険)でカバーされない範囲(入院個室代等)をカバーしたい場合は、追加的な医療保険などに入ることになります。自身の好みや現状の保険カバー範囲に応じて、追加的な保険の必要性をチェックしましょう。

全般的に日本はアメリカとかと比べてもともと医療費は安いですが、チェックポイント①で日本の保険証がない場合は、高額医療費制度が適用されない可能性があります。高度医療を受けるとか大病・大けがをして長期入院するとなると、入院費や関連費用で費用がかさんでいく可能性はあります

健康保険や赴任者用海外旅行保険のカバー範囲をきちんと確認してから、追加的な医療保険などの必要性をチェックしましょう。何となく不安だから、で保険を付けると入りすぎてしまうことも多いです。

チェックポイント③:賠償責任保険が必要そうか?

通常の旅行とは違い、一時帰国ではウィークリーマンションで料理をしたり、親族の車を運転したり、子供と一緒に友人の家に行ったり遊園地に行ったりという場面が多いです。

そういう状況で、例えば借りた部屋で火事を起こしてしまった、車をぶつけてしまった(対人・対物)、子供が高価なモノを壊してしまった/けがをさせてしまった、ということは、確率は低いですが起こりえます。こうしたときに、賠償責任保険が適用されないと、最悪の場合多額の支払い義務を負うことになります。

ですので、自分で車を運転する、借りた家(AirBnBやマンスリーマンション等)で料理をする、暴れたい盛りの子供がいる、といった場合は現在の賠償責任特約の付保範囲追加で必要性もチェックしたほうが良いでしょう。

賠償責任保険は、上述の一時帰国特約に含まれているかどうか、海外クレジットカードの付帯保険でついているか、それとはまったく別に全世界カバーの個人賠償責任特約(自動車保険や火災保険の一部などで入っていたりします)に入っているか、をチェックするとよいです。

賠償責任特約は他の保険に付加する形で入ることが多いので、ともすると内容を忘れがちです。しかし、日本滞在時にホテルではなくマンスリーマンションを借りるなどの時はリスクが大きくなります。きちんと確認しておきましょう!

追加で保険に入りたかったら?

追加で保険に入りたい項目があれば、海外の駐在先現地の旅行保険に入る方法もあります。しかし、やはり海外で保険に入るのは内容の理解も難しく、トラブルがあった時にもちょっと頼りにくいので、基本的には日系企業の保険に入るのが良いのではと筆者は考えています。

ですので、先ずは、すでに入っている保険の特約として足りない部分がつけられないか、同じ会社の他の保険でカバーできないか、などを担当者に聞いてみるのが良いでしょう。

若しくは、リンクのような一時帰国者向けの保険を大手の東京海上日動が出しているので、こうしたものを検討するのがよいかと思います。

終わりに

筆者も以前、以上のような観点から追加の保険の必要性をチェックしました。
結果として、賠償責任保険のカバー範囲(免責額=これを超えないと払ってもらえない金額)に若干の不安があったものの、そこは保険をかけるよりリスクを取ろうと考え、追加的な保険は付けませんでした。

しかし、どこまでが保険でカバーされているのか、一度確認しておくと、日本への一時帰国はもちろん、駐在国からその他の国への海外旅行でもどこまで保険が効くのかわかるので安心です。旅行の時の不安が軽減されますよ。

実はどういう保険に入っているのかきちんと確認していない、若しくは赴任してしばらくしてしまったので保険の内容を忘れてしまった、という人は、一時帰国を良いタイミングとして考えて、一度加入済の保険の範囲を確認してみるとよいのではないでしょうか?


本記事が皆様の楽しい一時帰国に役立てば幸いです!

それでは、Have a nice day!