ソニー銀行が海外赴任・駐在員には最適な国内銀行口座である3つの理由【2023年1月改悪がありました】
駐在に行くときに、日本の銀行口座は閉鎖しなければいけないのか、日本でもらえる給与がある場合に駐在員として使い勝手の良い口座はどこか、地味に問題になります。
金融資格持ちの筆者が赴任前に色々調べた結果、駐在員の国内メイン口座はソニー銀行が最適だと判断しました。この記事では駐在員にとってのソニー銀行の利点をまとめて記載しておきます。
2023年1月、海外駐在員など非居住者のソニー銀行の利用(振込など)について、手数料と煩雑なプロセスが必要となる改悪がありました。入出金のメリットがなくなったので、使い勝手が悪くなっています。
前提:駐在時の日本の銀行口座に必要な条件とは?
一度でも駐在したことがある人なら、駐在時の適切な日本の銀行口座を選ぶ面倒くささがわかると思います。
以下が、筆者の考える、駐在時の日本国内の銀行口座に必要な条件です。
- 日本非居住者(駐在員)でも口座を維持可能
- 海外からもネットバンキングで自由に出入金が可能
- 外貨も簡単に同じ口座で持てて、両替の為替手数料も安い
- 海外で使える(赴任時のつなぎ資金、万一の際のバックアップとして)
- 一時帰国の時に使いやすい(ATM手数料無料など)
1つ目の、非居住者で口座維持可能かどうか?、は皆さんご存じの悩みポイントで一番大事な点です。
1年以上海外在住になる駐在員は日本の住民票もなくなる「非居住者」となるので、一部の銀行では口座を持つことができません。
一部では、海外居住になったことを黙っていればバレないという説もあります。実際にそうしている駐在員もいるようです。
しかし、海外居住者を対象に作られていない口座なので、何かあった際にトラブルになったり、面倒なプロセスが発生する可能性があります。(日本の住所で本人受け取り郵便受け取らないと各種変更手続きできないなど)
筆者は、面倒なことが起こるのを防ぐ意味でも、少なくとも「普段使いそうな日本の口座」については、非居住者対応の口座にしておくべきと考えています。
2つ目の、海外からのオンラインバンキングの使いやすさも重要です。使いやすいアプリがあると良いですね。
注意点として、非居住者向けでない口座は、ログインや口座情報の変更に、SMS/電話認証やワンタイムパスワード生成器が必要な仕様のものもあります。
これは、日本の携帯電話番号を普段から使わない海外在住者にはかなり使い勝手が悪くなります。
3つ目、4つ目の、外貨が簡単に保有出来て、海外でも使えるか、というのも重要です。
赴任直後に現地の銀行口座を開く前に、現地で利用できるととても便利です。また、現地の銀行口座を開いた後も、いざという時の予備口座にもなります。
(例えば、現地の銀行のカードをなくしてしまった場合など、海外なので手続きに時間が掛かったりしますが、そうしたトラブル時に現地ATMでも引き出しができる口座があると非常に便利です)
5つ目の日本国内ATMでの使いやすさ、安さも意外と無視できなくて、一時帰国の時に使いづらい銀行だと、結構むかつきます。(実体験)
ソニー銀行が海外駐在員に最適な国内銀行口座である4つの理由
上記の条件を考慮した時、今のところ海外駐在2度目の筆者がベストだと思っているのはソニー銀行です。
以下でその理由を4つご説明します。
①海外駐在してても口座の維持が楽
ソニー銀行は、非居住者でも口座が維持できて、アプリから簡単に出入金が可能です。
⇒2023年1月より、非居住者の入出金は手数料・事前登録が必要に。詳細は以下をご参照ください。
手数料は他銀行あてでは1,000円となるので、結構高いです…
一方、ネットバンキングも変なIDカードやワンタイムパスワードの機械もいらず、アプリをスマホにインストールしていれば海外でそのまま簡単に使えます。
このワンタイムパスワードがいらないのはとても楽です。
メガバンクだとアプリで全部の機能が使えない場合があったりして、そうすると日本でワンタイムパスワード生成器を受け取らなきゃいけなくなったりして詰むんですよね。
海外駐在中でも維持、利用が楽なので、その点はまずポイント高いです。
②外貨積み立てが可能で、海外ATMでも使える
ソニー銀行では手続きなしで外貨口座を開けることができ、外貨積み立てもできます。
そして、この際の両替手数料、為替レートもかなり他の銀行と比べて良い方だと思います。
為替両替コストが0円になり、スプレッド(買いと売りのレートの差)も更に安くなります。
また、積立プランもあって、毎月一定額の外貨を自動で積み立てすることもできます。
為替は最近の不安定な経済情勢の中で大きく動いているので、長期にわたって外貨積立ができるのは良いですよね!
更に、次で解説しますが、外貨積立したものを海外現地で引き出せるので、例えば、駐在が決まった段階から、赴任直後に必要な額を徐々に駐在先の通貨に換えておくという使い方ができます。
また、2023年では米ドルの高金利定期預金も提供されています。
余剰資金があって外貨定期預金をしておきたい人にもお勧めです。
③海外ATMでも問題なく引き出し可能!Debitカードとしても使える!
つまり、一定の金額をソニー銀行の外貨口座に入れておけば、赴任直後に現地銀行口座を開くまでの一時的な銀行口座、そして赴任先の銀行口座が万一使えなくなった時の予備の銀行口座として使えるということです。
赴任先で2つも3つも予備の銀行口座を作って管理するのは面倒です。また、国によっては現地の銀行では口座を持っているだけで口座維持手数料がとられたりします。
現地のATMで引き出し可能な予備の銀行口座として、ソニー銀行はとても使いやすいと思います。
④手数料が安い(国内振り込み、海外ATM、国内ATM)
最後になりますが、ソニー銀行は振込手数料、海外ATM、国内ATMの手数料がいずれも業界最安値に近いです。
特に、国内振込手数料は全ての口座で月1回まで無料です。これは地味にうれしいです。
また、日本国内のATM手数料が月4回まで無料になるのは一時帰国の時にとても重宝します。
2022年11月追記:いまなら口座開設キャンペーンで現金が貰える!
さらにさらに、ソニー銀行は2022年11月現在、家族・友人紹介プログラムを行っていて、家族や友人を紹介することで現金がもらえます!
これは、口座保有者が、自分の友人や家族を紹介して、紹介された人が口座開設をして所定の条件を満たすことで、紹介者に1,500円、そして紹介を受けた人にも2,000円ー4,000円が現金で振り込まれるというものです。
所定の条件は、
①新規口座開設+開設翌月末の総預かり残高が30万円以上 ⇒2,000円プレゼント
②さらに、①の残高のうち外貨預金残高と投資信託残高の合計が10万円以上 ⇒4,000円プレゼント
です
詳細は公式ページからご確認ください。
尚、このキャンペーンは国内在住者限定です。既に海外赴任している人は口座開設できませんので。。。
このキャンペーンは、これから駐在に行く可能性があるとか海外旅行によくいく家族持ちは絶対活用した方が良いです。
何故か?
それは、配偶者に加えて、(未成年の)子供の口座開設でもこのキャンペーンは適用されるからです!
例えば、貴方が配偶者+未成年の子供2人の4人家族だとします。
この場合、このキャンペーンを使えば簡単に10,500円がもらえます。配偶者と子供2人の口座を、貴方からの紹介メールで開設し、一時的に30万円を入金しておけばいいだけです。
更に投資信託や外貨預金をすれば最大で16,500円がもらえます。
尚、未成年の子供の口座開設をする場合は、公式の以下QAの注意事項をご確認ください。
ソニー銀行は駐在・海外在住の可能性がある人や、海外旅行をよくする人なら持っていて損はない銀行口座なので、この機会に口座開設しておくと良いですね!
注意点として、ソニー銀行は日本国内の銀行なので、原則的に日本居住者しか口座開設できません。
つまり、既に海外赴任している人は口座開設できません。そういった方は、海外在住でも口座開設出来て使いやすいRevolutがお勧めです(以下リンクをご参照ください)。
終わりに:ソニー銀行以外で良い国内銀行はあるか?
正直、筆者はソニー銀行よりも駐在員に最適な日本の銀行口座を見つけられていないです。
ですが、若し「ここも良いよ!」という情報がありましたらお問い合わせフォームか、TwitterのDMなどでご連絡くださるとありがたいです!
三井住友信託銀行プレスティアもとても使いやすいのですが、口座維持手数料がかかるのが難点。
新興のFintechのRevolutというネット銀行も、非居住者での口座保有、外貨両替や海外引き出しは可能なのですが、国内ATMでの引き出しが可能な場所があまり多くないという難点があります。
ただ、Revolutはマイナー通貨への両替も可能で、海外(特に欧州)で使いやすいです。そうした口座が欲しいという人は作っても良いかもしれません。
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