海外在住者の資産運用の実例を現役欧州駐在員が大公開!
海外在住者の資産運用の実例を現役欧州駐在員が大公開!
欧州駐在員のコーカス(@kkrchuzai)です。
金融系資格保持者である欧州駐在員コーカスの資産運用状況を公開します。更に、株式/債券/コモディティなどの資産に何パーセントくらい投資しているのか(資産アロケーション)、どの証券会社/口座をどう使っているのかについて説明します。
今後は、これに加えて、資産運用の状況(月間で何%くらい変動したか等)もちょこちょこ書いていこうと思いますのでよろしくお願いいたします。
勿論、少しでも読者の方の資産アロケーションの参考になればという意図での記事なので、特定のアセット・投資商品・投資戦略を勧める意図はございません。
資産運用をしている口座/投資先一覧
日本円
- SBI証券(日本株の中長期投資用)
- 楽天証券(NISA用)
- 友人の会社への出資金(エンジェル投資)
外貨
- 海外証券会社の口座(外貨での中長期投資用)
- DEGIRO(外貨での中長期投資用)
- eToro(短期-中期の投資、FX用) eToroについての記事はこちら
- SBI証券(外国株の中長期投資用)
その他
- 仮想通貨の海外取引所(仮想通貨の中長期投資用)
確定拠出年金やiDecoのようなものは、積み立てで「忘れてほったらかし投資する」のが大事なので、掛け金をマックスにしておいて頻繁に確認しなくていいと思っています。
資産アロケーション
2022年5月現在の資産アロケーション
株式
- 全資産の約半分が株式になっています。
- 為替で変動するのですが、大体このうちの80%くらいが外貨での運用になっています。
- 外貨はドルが半分以上で、ポンド、ユーロが残りです。
- 一部、日本で友人の会社に投資したエンジェル投資もここに含んでいます。
金(ゴールド)
- 珍しいかもしれないのですが、全資産の約10-20%程度を金で持つようにしています。
- 金はインフレ耐性もあり、比較的価値が安定しているので、リスク分散の意味もあり投資しています。
- 尚、現物ではなく、ETFで買っています。(保管も面倒ですし、海外赴任/帰任の時に保険等を掛けるのが面倒なので…)
現金(キャッシュ)
- 全資産のうち20%弱が現金です。
- この現金のうち円が50%位を占めていて、残りが外貨です。
- 日本で暮らしているわけではないのと、円で一部の給与は振り込まれるのでこんなに円は要らないのですが、直近の急激な円安で外貨にするのをためらっています…幸い、2022年4月以降で円安になる前に一定額はWiseで外貨の現地口座に送金しておいたのですが。
- 因みに別記事で「駐在員が持っておくべき日本のソニー銀行口座」についても解説しています!
債券
- 全資産のうち15%は債券で、円やドル建てで債券投資しています。
- 加えて、友人の事業に資金を貸していたりもします。
- 日本にいたらFundsの貸付投資とかやりたかったですね。かなり手堅い会社に高い利率で貸付できるので。
その他
- 実はあと仮想通貨とかも持っているのですが、比較的少額なので上記には入っていません。リスクが大きいので、おおむね資産の10%内外で投資しています。仮想通貨取引所の残高を確認するのがめんどくさいというのもあります。笑
- また、株式及びキャッシュの一部分は、eToroでの短期資金運用分を含みます。eToroは空売りやFX取引がとても簡単にできるので、一定の金額を限度として短期的に市場の動く方向を予想して短期トレードするのに使っています。eToroについては、今度別の記事で解説しようかなと思っています。
- 不動産は持っていません。
資産アロケーションの考え方、海外在住者の資産運用での注意点
コア&サテライト戦略を重視
- 中長期で積み立てて資産形成を目指すコアの資産と、機会を見てトレードしていくサテライトの資産を分けて管理する方法です。
- 今回は細かく説明していかないですが、ざっくり、「じっくり定額積み立てで自動化する」ものと、「ボーナス等の余剰資金をタイミングを見てドカッと運用する」ものと考えていただければと思います。
非課税口座をきちんと使い株式メインで運用
- 非課税口座と課税口座の使い分けに注意しています。
- iDeco、確定拠出年金、NISAといった、キャピタルゲインや配当等が非課税となる口座(非課税口座)では、理論的に多額の配当やキャピタルゲインが見込める株式をメインで運用し、それ以外のアセット(債券、コモディティなど)は普通の課税口座で運用するようにしています。
- 特にイギリス在住の人は日本のNISAの見本となったISA(Individual
Savings Account)の制度を使えて、年間20,000£(約300万円)までの投資はキャピタルゲイン等が非課税になるので、これで投資をしていくことが大事です。VanguardやFidelityなどで投資できます。 - 税金を如何に抑えるかは中長期の資産運用でとても大事で、細かな工夫が将来数百万円単位で効いてきます。
若い&日系企業なら株式投資偏重
- これは人それぞれリスクに対する考え方があると思いますが、私は、日系企業に勤めていて40歳未満の人は、債券のような保守的な資産はほとんど持つ必要がないと思っています。
- その理由としては、まず、日系企業社員としての雇用は安定していて、給与テーブルも大体決まっていて安定的だからです。自分のこれから入ってくる給与が、確実に利子が入ってくる債券のようなものだからです。更に、40歳未満であれば中長期で投資できるので、株式投資の値下がりリスクも大きく取れるからです。
- この理由から、資産のおおむね70-80%は株式に振り向けても良いと考えています。
今後の資産アロケーション方針
ここで、「あれ、それでは今の50%という株式のアロケーションは少ないのでは?」、と思われた皆さん、鋭いです。
実は、昨年終わりごろから景気後退の可能性が高まっているなと思い、適宜株式を売却してキャッシュ比率を高くし、ゴールドの比率を上げてきています。
株式市場が落ち着いて、経済の見通しが明るくなってきたら、中長期の株式投資を再開して株式の割合を70-80%程度に高めようと思っています。
欧州駐在員コーカス
Twitter: @kkrchuzai
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